14. 読書の効力1

(20010.1.8)
 私は、小さい頃から読書が好きだった。もちろん現代と違って、子供の家遊びの選択肢が少なかったせいもあるけど。マンガも好きだが、同じように本も好きだった。
 就学前は家にある絵本の種類は少ないが(そうそう買ってはもらえない)、小学校に入学すると、図書室が便利だった。なんたって無料で、いくらでも本が借りられるのだ。 主に日本の文学書を、たくさん読んだ。小・中・高と、学校の図書室の年間貸し出し数のトップ3から落ちた事は、無かったと思う。 残念に思ったのは、いくら読んでも、卒業までに図書室の本を、全部読み切れない事だ。残念というより、くやしいって所か。

 が、私の息子は、本を読まない。なぜだっ!と思うくらい、本を読まない。本は、時間を忘れるほど面白いのに。
 息子は幼稚園の頃から、あまり絵本に興味を示さなかった。お気に入りは図鑑とか。うーん、私とは傾向が違う。さりとて、小学校に入っても文字の多い本には「ええーっ」という顔をする。
 今まで息子の読んだ好きな本は4年生の時に「ファーブル昆虫記」、幼児向けではないやつ。これは何冊もあって、結構長い。 虫が好きだし、その説明イラストとかが気に入っていたらしい。この内容については、今でも詳しく説明できるようだ。
 私が小1の冬に読んで、とても気に入っていた「大きい1年生と小さな2年生」を本屋で見つけた時には、即、購入。絶版になってなかったんだー!
 が、息子は興味を示さず。ううっ、タイトルを見て面白そうとか不思議とか、感じたり、しない? なんだろうとか思わない? 今で言うロールプレイングみたいなモンなのよ、少年の成長記なのにぃ。口絵の地図から想像するのが楽しいのよぉ。私は、なつかしく読んだ。やっぱり面白い。

 現代は誘惑だらけ。息子には小学校入学まではTVゲーム等をやらせなかったが、今では大好きだ(ゲームソフトは、めったに買ってあげないけど)。
 遊戯王とかのカードゲームも好きだし、スーパーのゲームコーナーのカードゲーム機も大好き。 私が、そういったカードゲームにお金を出す事は無いが、夫が買ったり、遊ばせたりする。うぐぐ、これだから仮面ライダーカードで育った年代はっ! なんで男は、そーゆーコレクションが好きなんだっっ!

 そんな息子ではあったが、昨年の夏休み、かねてから家にあった「ハリー・ポッターと賢者の石」(私が古本で買った)を読み始めた。 すでに映画はTVで何度も放送しているから、だいたいの内容はわかってる。といっても、夜10時には寝かしてしまうから、ちらちら見た事がある程度。
 挿し絵は無く、分厚い本。いつもなら「こんな厚い本、やだー」と言うくせに、今回は黙々と読んでいる。1冊読むのに、どれくらいだったか忘れたが、さしたる日数もかからずに読み終えた。「面白かったー! 次は?」
 え? 次? 今は無いけど。とりあえず、映画見てみる? レンタルのDVDで映画も見せて、原作とこことかが違うね、とか話してみたりして。
 新書は高いから古本屋で2冊目以降を捜し、合間にレンタルの映画も見て、秋の頃には、最終刊を新書で購入していた(古本で見つからなかった)。 町の図書館を利用する手もあったが、なんせ予約でいっぱい。面白いので私も、待っていられなかったのだ。
「先に映画見ちゃうと、わかっちゃってやだから、本を読む」と、読んだ順にその映画をDVDで見た。 映画館で見る迫力は、いいぞーと、夏に上映した「謎のプリンス」は、日本語葺き替え版に連れて行った。私は早い時点で字幕版を見ていたけど。 うーん「死の秘宝」、映画はどんな感じになるのかなぁ、と今からワクワクしている。でも私は字幕版が、いいぞ。

 面白さはさておき、分厚い「ハリー・ポッター」を全巻読破した事で自信がついたのか、息子はずいぶん変わった。文字ばかりの本でも、アレルギーを起こさなくなったのだ。 町の図書館で本を選ぶ時に「おかーさんは、どんなの読んだの?」と聞くので、うーん小学生の時かぁ、このへんかなーと、児童書のコーナーで本を指す。ちょっと昔の児童文学全集とか。
 「路傍の石」よかったなー。「次郎物語」長いけど面白いぞ。「我が輩は猫である」とか「坊ちゃん」いってみる? でも仮名遣いが古いから、もっと現代文学でもいいんじゃない?
 息子は「読んでみる」と、「路傍の石」を手にした。時間はかかったが、読み終え、その後も何冊かそのシリーズを読んでいる。
 うーむ「ハリー・ポッター」、功績が大きいぞ!
(長いのでつづく)